蒼ざめた犬

齧ったフィクション(物語)の記録。……恐らくは。

アニメ

彼らが“ぼくら”になる7日間:映画『ぼくらの7日間戦争』

宗田理の『ぼくらの七日間戦争』といえば、ジュブナイルの金字塔で自分も小学生高学年から中学生の時にこの作品に触れ、シリーズを結構読んだ覚えがある。『ぼくらの魔女戦記』の一巻の最後あたりがたぶん一番好きだ。 このシリーズとズッコケシリーズやかぎ…

君と僕であなたと私の物語:映画『HELLO WORLD』

『HELLO WORLD』観てきましたよ。イーガンでディックでマトリックスな青春ラブストーリーと言えばいいのか。結果としてはなかなか面白かったです。 とはいえ、やはりイーガンというか、この手の量子力学ガジェットSFは頭がこんがらがる。時間とか空間とか、…

さだめられた結末を見つめる:『さよならの朝に約束の花をかざろう』

ちょっと前に見た映画の話。というか、だいぶ前の話になるが、一昨年はクリスマスに『ゴケミドロ』観たので、今回は『サイレントヒル』を観ようと思ってたんですよ。しかし、家人が劇場で観てすごく良かったからこれを観ろ、泣ける、みたいな感じで勧めてき…

アニメ『押絵ト旅スル男』

ここ連日めちゃくちゃ暑いですね。アツいアついあつい……白くとんだ視界、ゆらゆら揺れるは蜃気楼……というわけで「押絵と旅する男」について、ではなくアニメ作品の『押絵ト旅スル男』についてです。(なんかえらい無理矢理な導入ですが、日常的なフリから入…

少女の運命を世界が引き受けること:映画『天気の子』

観てきましたよ、新海誠の最新作を。とりあえず感想に入る前に、私個人の新海誠作品との距離感というか、遍歴みたいなものを書いておきましょうか。(あ、先に言っておきますが、あらすじはめんどいんで省略しますね) 新海誠の名前を知ったのは一応、その最…

炎とその一瞬の静けさ:映画『プロメア』

CGアニメの一つの到達点といっていいのかもしれない。素晴らしいアクションが、アニメーションの“動き”の快楽が横溢している映画であり、早くも今年ナンバーワンのアクションアニメ映画が出てきちゃったかもしれない……というと気が早すぎるかもしれませんが…

アニメ・ウマ娘における“ライブ”の役割

BNWの誓いの記事に、ウマ娘のライブについて、視聴者は特にそれを期待していないと書いたが、アニメ・ウマ娘においてライブという要素は、本編の大筋とは別の形で重要な役割があると私は思っていて、今回はそのことについて書こうかと。 アニメ・ウマ娘には…

ウマ娘プリティーダービー 『BNWの誓い』感想

三周ほどしましたし、BNWの誓い――ウマ箱四巻に収録されているOVA新作三話についての感想を。筋に沿って語るため、ネタバレ前提なのでそのつもりで。まあでも、映像的な情報や楽しみが盛りだくさんなので、話の筋を知ってもその面白さは変わらないと思います…

走るだけでも十分面白いアニメ、その名は『ウマ娘 プリティーダービー』

『宇宙よりも遠い場所』『ゆるキャン△』という傑作も終わり、今現在、アニメは何を観てるかというと『ウマ娘 プリティーダービー』『メガロボクス』『ルパン三世Prt5』を観てます(『BEATLESS』も引き続き観てます)。 中でも特に個人的に来てるのが『ウマ娘…

誰かのために物語るということ:KUBO/クボ 二本の弦の秘密

『コララインとボタンの魔女』で知られるLAIKA制作のストップモーションアニメ。とにかく、その緻密で滑らかなアニメーションがすごすぎです。コララインからめちゃくちゃ進化しててとてもコマ撮りで人形を動かしているようには見えません。映し出される世界…

混沌ではなく混乱 いまさらなQ

今更なエヴァQ評。 事前にいとっきますが、僕はそもそもエヴァンゲリオンという作品にいい感情を持ってません。そういうわけで、内容としてはネガティブなものとなるので、そのつもりで。 まあ、僕のいいたいことはここのブログで言い尽くされているんで、盛…

メアリにとって魔法とはなんだったんだろう

映画感想『メアリと魔女の花』 ちょっと前に観てきたわけですが、なんと言えばいいのか……最初から最後まで何とも乗り切れないまま、映画館をでたのでした。 米林監督作品は、これまで『借りぐらしのアリエッティ』、そして『思い出のマーニー』を観てきたわ…

けものフレンズ、その構成について

ブログを開設したのにもかかわらず、早くもさぼっているという体たらく……。 最近、けものフレンズばっかり観てます。一見ゆるくて刺激の薄そうな中に様々な楽しむためのフックが用意されていて、ある意味作品自体がパークというか、どんな遊び方も許容するゲ…