蒼ざめた犬

齧ったフィクション(物語)の記録。……恐らくは。

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

好きなヒーロー映画

ヒーロー映画。ここでは邦画以外のアメリカンコミックを中心としたヒーロー映画、いわゆるスーパーヒーロー物、そのなかで自分が好きな映画を挙げてみたい。 まあ、実のところここ最近はマーベルを中心としたスーパーヒーロー映画ってやつには食傷気味という…

さだめられた結末を見つめる:『さよならの朝に約束の花をかざろう』

ちょっと前に見た映画の話。というか、だいぶ前の話になるが、一昨年はクリスマスに『ゴケミドロ』観たので、今回は『サイレントヒル』を観ようと思ってたんですよ。しかし、家人が劇場で観てすごく良かったからこれを観ろ、泣ける、みたいな感じで勧めてき…

さて、日に日に安っぽい地金をさらして「小さくバカになってゆく©乙事主」島でみなさん元気に生きてますでしょうか。“生きろ”というのも正直勘弁してくださいな感じですが、クソがあふれ切って、いつか窒息するまでは何とか齧ったフィクションの記録とやらを…

そういえば、また新しいアニメが始まりますね。今期もいつも通りというか、やっぱりあんまり観れてなくて『鬼滅の刃』、『彼方のアストラ』、あと『女子高生の無駄づかい』あたりを観てました。「鬼滅」も「アストラ」もよかったんですけど、個人的には「女…

影絵の悪魔:映画『狩人の夜』

人を裁くな。あなたがたも裁かれぬように。 マタイ伝 七章 1955年、イギリスの俳優チャールズ・ロートンが一度だけメガホンを取ったという作品。当時はさして評価されなかったらしいのですが、少なからずの後続の映画人たちに影響を与え、また支持されて、少…

『魔眼の匣』、『Medium 霊媒探偵城塚翡翠』、『紅蓮館の殺人』について、プロット上の共通点をネタバレしつつ触れるので、読んでない人は注意。というか見るな。 ……といっても三作読めば分かることで、大したことじゃないのですが。 この三作、どれも女性探…

私はどこにもいない:アンナ・カヴァン『アサイラム・ピース』

ここには愛はない。憎しみもない。感情が堆積していく、いかなる結節点もない。 「終わりはない」 アンナ・カヴァンは初めてだった。しかし、その言葉たちは初めてではない、そんな気がした。 この作品集に収められたものたちは、どれもとても短い短編や掌編…

『彼方のアストラ』のPrime Videoの星一レビューが酷いということで、その賛同数含めてこれだからSFファンはという、まあ、いつもながらの吹き上がりが起きてるんだけど、アマゾンレビューをはじめブクログレビューやブログの感想漁れば、ジャンル関係なくそ…

ミステリ映画の快作:映画『ロスト・ボディ』

ロスト・ボディ [DVD] 出版社/メーカー: 松竹 発売日: 2015/10/07 メディア: DVD この商品を含むブログを見る 『インビジブル・ゲスト』というスペインのオリオウ・パウロ監督の傑作ミステリがあるのですが、その製作スタッフたちによる前作がこの『ロスト・…

ウマ娘全キャラ紹介&個人的な感想 その3

いきなり3からでも構いませんが、とりあえずその1の記事を添えておきます。 kamiyamautou.hatenablog.com マーベラース! が口癖の天然系ウマ娘のマーベラスサンデー。アニメには未登場。オーディオドラマではパドックでのある癖が意識されたネタが……。うま…

ウマ娘全キャラ紹介&個人的な感想 その2

こちらは打って変わって、一番走りやすそうと評判のウイニングチケットさん。キャラづけのためなのかちょっと露骨な胸の表現ですが、アニメでは割と控えめ。スぺちゃんと同じくマルゼンスキーを祖父に持つという縁があり、メインを張ったBNWの誓いでは結構ス…

ウマ娘全キャラ紹介&個人的な感想 その1

ウマ娘のキャラクターについて、紹介とざっくり個人的な感想をやっていこうかなと。基本的にウマ娘としてのキャラクターについての感想なので、元馬の詳しい情報はそこまでというか、私自身競馬はあまり詳しくないので、そこはご了承ください。 というか、キ…

ミステリ感想まとめ1

そういえば、そこそこミステリ読んだので、まとめて感想を書こうかなと。twitterはしばらく休むというか、見るだけにしようかな、と。時間もそうなんですけど、色々バカバカしくなったので(いやまあ、気分の問題です)。まあそれはともかく短く感想をば。 …

ヒラリー・ウォー『愚か者の祈り』

創元の新訳プロジェクトで『生まれついての犠牲者』がそろそろ出るということもあって、そういえば読んでなかったなというヒラリー・ウォーの作品を引っ張り出してみました。ウォーといえば、個人的な印象はその淡々とした筆致の捜査のスリリングさもそうな…

IMAXで観てきた。

観てきた。ブレランを。『ブレードランナー ファイナルカット』を。 いまさらといえば今さらだ。しかし2019年11月のロサンゼルスは、相も変わらず「未来」の先端で、果たしてフィクションはこれに変わる新しい「未来」のパラダイムシフトを起こせるのか、い…