蒼ざめた犬

齧ったフィクション(物語)の記録。……恐らくは。

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ゾンビ映画? いやミステリ映画だ! 映画『カメラを止めるな!』

まあ時間もたったし、ある程度ネタバレでいきますね。 ようやくあの話題の映画『カメラを止めるな』が我が地元で(地方の悲しみ)も公開され、行ってきましたよ。確かにこれはなるべくネタバレ回避で観に行った方がいいかもしれない。ただ、実のところこの映…

破壊する先に何があるのか 映画『スター・ウォーズ エピソード8:最後のジェダイ』

ようやく観ましたよスター・ウォーズエピソード8を。 まあ、もう時期も時期だしネタバレで語っていくんでそこはよろしくです。 公開後にその“破壊”を許容するかどうかの姿勢がこの映画の“前進”“革新”を受け容れる者とそうでない者、みたいな分断が広がって…

根無し草の怪物 映画『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』

黄色いМの文字――それだけで分かる店がある。 マクドナルド。 世界で初めてレストランを効率化し、30秒でハンバーガーを出すハンバーガーショップの代名詞。そしてフランチャイズ化することにより、アメリカはおろか、世界のあまねく地域でその黄金色のダブル…

少女☆歌劇レビュースタァライト、なるほど、これは何というか「語りがい」のありそうなアニメといいましょうか。そういえばこういうアニメあんま見なくなったなあ、という感じで観てました。ウテナは好きなので一~二話を結構楽しく観ました。少女が歌劇部で…

www.youtube.com この動画、いま結構出回ってて、中身の議論は発信者がSF寄りの人なのか、SFの問題として論じつつ、SFを創作する際の注意として「Experience is Sexy」と結論付けるわけなんだけど、どうもこの中身についてもうちょい精査するというか、SFや…

ジャック・リッチー『10ドルだって大金だ』を読み終える。時間がめっちゃかけちゃったので正直前半の記憶はほぼない……。そんなわけで、あまり良い読み方もしなかったし、また再読する必要があるかもしれないのだが、まあ、今のところ自分には合った感じはし…

またぞろ、甲子園の“物語”に一直線に熱中して、自己中心的に球児を消費し始めてるの、私が嫌いなニッポンジンって感じで、大変薄気味悪いです。オリンピックもまたこの調子でみんなでつつき合える“物語”を見つけたら一直線なんだろう。 あと、twitterの現実…

『エラリー・クイーンの冒険』を読む。これ、なにげにすごいというか、初刊行時の序文に、これまで省かれていた「いかれたお茶会の冒険」(キ印ぞろいのお茶の会の冒険)を加え、まさに60年ぶりの新訳決定版ともいえる完全版は、もはや本国でもそう気軽には…

これで終わりなのか、カーペンター? :『ザ・ウォード監禁病棟』

ジョン・カーペンターの(今のところの)最新作。 記憶を失い、農家に火をつけたところで逮捕された少女、クリステンが送られたのは精神病院の監禁病棟。そこには彼女と同じくらいの少女たちが入れられていて、退院するのを待っている。そんな病棟の日々の中…

僕は何らかの感想の文章を書くときに、なるべく「エモい」とか「尊い」「萌え」といった言葉を使わない様に意識してきたし、多分これからもそう意識していくと思う。別に使うことに目くじら立ててるわけじゃない。コミュニケーションの一環として、そういっ…

『ザ・ウォード 監禁病棟』を借りるつもりが『ザ・ウォード 感染病棟』を借りるというチョンボをかまし、また再びTSUTAYAを覗いてきたが、二本とも貸し出し中、あう。しかし、どこも『ヴァンパイア 最後の聖戦』がないんだよなあ。カーペンターコンプリート…

八木ナガハル『無限大の日々』

これはいいSF漫画。 平行進化、群知能、ダイソン球、軌道エレベーター、確率、といったSFゴコロをくすぐるテーマで語られるSF短編集。どれもが魅力的なアイデアに満ちていて、それを語りつくす、というよりはさらりと皿にのせて読者に供して、それぞれの咀嚼…

読書を追いかけて:『バーナード嬢曰く』

バーナード嬢曰く。 (4) (REXコミックス) 作者: 施川ユウキ 出版社/メーカー: 一迅社 発売日: 2018/07/27 メディア: コミック この商品を含むブログ (1件) を見る というわけで、早くもというか、ようやくというか、この読書にまつわる滑稽で愛すべき漫画も…