蒼ざめた犬

齧ったフィクション(物語)の記録。……恐らくは。

テレビドラマ『名探偵モンク』シーズン2

 シーズン1の感想はこちら

 

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 シーズン2にいたり、いよいよフォーマットが固まりつつも、幅広い趣向が凝らされ、事件や展開に奥行きが生まれている。コメディもますます快調。正直2話あたりは出来がちょっと心配だったけど、全体的には満足のシーズン2となりました。どんどん面白くなっていく感じ。では、以下各話の感想。

 

第1話『時計台の殺人』

 これもまた倒叙スタイルな事件。不倫関係にある女性から自分たちの関係を妻にはっきりさせろと言われた化学教師が殺人を犯す。被害者の人間関係から嫌疑を受けるものの、時計台から被害者が墜落した事件発覚当時、彼には試験監督をしていたというアリバイがあり、それは完璧に見えた。モンクがそのトリックに挑むまでは。

 なかなか大胆なアリバイトリックが面白い。また、それ以外にも高校生の前で授業をする羽目になり、やっぱり酷い目に合うモンクにも注目だ。

第2話『空からの水死体』

 パラシュートが開かず墜落死した死体。だが、実はその前にすでに溺死していた、という不可能興味が提示される事件。謎は魅力的だが、正直なところ真相はそりゃないよ感が強い。犯人の計画もあまりにも迂遠すぎるし不確実すぎる気も。まあ、初の海外というモンクの異国の地でのドタバタを含め、どことなくファンタジックな雰囲気を楽しむエピソードだろう。

第3話ホームランボールの謎

 会社社長が妻とともに殺される事件が発生。警部たちは社長が狙われたと判断するが、モンクは妻の方が狙われたのだと断言する。調査を進めるうち、社長夫人と有名野球選手が不倫関係にあったらしいことが明らかになるのだが……。

 言葉で説明されるだけだが、なんか死体発見状況がめちゃくちゃ悲惨。それはともかく、サブエピソードでシャローナの息子ベンジーの野球の試合を観に行くモンク。しかし、トラブルにより臨時の審判にモンクという最悪な人選でめちゃくちゃになる試合……色々と悲惨だが、でもなんだかんだで丸く収まるところは救い。

 珍しくモンクさんが人にアドバイスというか、愛する人を失った人間として相談に乗る姿はなかなかいいシーンで必見。それにしても、野球大会での息子びいきストットルマイヤー警部がひどすぎる……。

 事件は被害者の社長が残した「具はチリ、エビ、十五枚のピザ」という謎の言葉が目を引くが、これ自体はあくまで前フリな謎でしかない。とはいえ、ちゃんとそこからのメインのミステリはよくできている。

 犯人の動機とタイトル回収がとても上手くキマッたミステリになっているし、モンクを含めた登場人物たちが見たことあるはずなのに思い出せない、という犯人そのものも面白い。

第4話宙を舞う殺人者

 レストランのオープンテラスで事件は起きた。避難梯子から飛び降りてきた犯人が被害者を撃ち殺したのだ。被害者はサーカス団に所属しており、警察はそのサーカス団の捜査を進める。事件現場での犯人の身軽な動きから、軽業師で被害者の元妻の女性が容疑者として浮かび上がるものの、彼女は足が折れていて犯行は不可能にしか思えない。しかし、モンクはあくまで彼女の犯行とこだわるのだが……。

 トリックは、なかなかミスリーディングが上手く効いてて、古典的だが、そうか、と思わせる謎解きになっており、なかなか良いミステリに仕上がっている。

 事件以外の物語としては、モンクの不用意な一言でキレたシャローナがモンクのサポートを放棄し、険悪な雰囲気で事件に臨む展開になるのが、いつもと違うテイストがあって面白い。モンクさんのあまり人の気持ちが分からない特性と、それによる人間関係の困難さが色濃く出たエピソード。それでも一生懸命モンクがシャローナのゾウ恐怖症を克服させようとして、さらにトラウマを植え付けることになる場面は、悲惨すぎる状況ながらもあまりにもヒドすぎて逆にめちゃくちゃ笑ってしまった。冒頭で妙なモンクマニアの警官がいきなり出てきたりと、全体的にコメディ色が強い。

第5話同居人に文句あり

 とある介護センターで115歳になる世界最高齢の老人が死んでいた。彼のドキュメンタリーをかつて撮ったことがあるストットルマイヤー警部の妻は殺人だと訴えるが、警部はいつ死んでもおかしくない人間をわざわざ殺すものかと取り合わない。しかし、妻を納得させるために呼んだモンクは、これは殺人だと指摘し、事件は殺人として捜査が始まる。なぜ、いつ死んでもおかしくない老人はわざわざ殺されたのか。

 ストットルマイヤー警部の奥さんが登場する回だが、これまで彼女がドキュメンタリーの賞を取るたび、授賞式に行けないことが続いていた警部。それがついに奥さんの怒りを買って家を追い出されてしまう。そんなストットルマイヤー警部に、恩返しとしてモンクが自分の家に泊めることから始まる二人の相部屋生活が面白い。今回はモンクとストットルマイヤー警部の凸凹コンビぶりがひたすら楽しいエピソードだ。

 ミステリとしては、奥さんが撮ったドキュメンタリー映画を、これまで避けていた警部がようやく観ることで、事件の糸口をつかむ構成がなかなか良い。そして、老人殺害の動機となる物証も事件とうまく結びついたいい小道具になっていて巧み。さらにそれが、警部と奥さんの仲直りのきっかけにもなるまとめの上手さも〇。

第6話スター誕生

 モンクとシャローナはシャローナの妹ゲイルが出演する舞台を見に来ていた。ようやく彼女が出てきて演じ始め、言い寄る役の男の胸にナイフを突き刺す。そして、そのまま観衆の目の前で俳優が刺殺されるという事件が発生してしまう。小道具のナイフが本物にすり替わっていたとゲイルは主張するが、彼女は第二級殺人罪で告訴されてしまう。果たしてモンクとシャローナは彼女の容疑を晴らせるのか。

 モンクが成り行きで舞台に出ることになってしまう、というここまで観てくるとおなじみの展開と、そこからまさに舞台劇として事件解決の推理を行う構成が光る。また、犯人を指摘するタイミングもトリックと結びついた良い演出となっている。事件自体はおなじみのよくあるものではあるが、見せ方がなかなか上手い一作。

第7話『容疑者は夢の中』

 カウンセラーのクローガー先生が休暇を取り、毎週のカウンセリングに穴が開くとこを気にするモンクのもとに事件が。自宅に送られたプラスチック爆弾により、連邦捜査官が爆殺された事件の捜査に臨むモンク。被害者は兄と弟と熾烈な財産争いをしていたという。モンクは兄の方を犯人だと確信するが、その兄は事件五か月前に警部たちの前で衝突事故に巻き込まれ、昏睡状態に陥っていた。はたして、モンクの言うように被害者の兄が犯人なのか。

 AFT(アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局)の連邦捜査官たちが乗り込んできて、警部たちとの間で軋轢が起こる中での捜査というシチュエーションに加え、シャローナの元夫が戻ってきて焦りを隠せないモンクの懊悩なども面白い。さらに、ベンジーの誕生日プレゼントに「石磨きセット」をチョイスする相変わらずのモンクさんだが、昏睡状態の容疑者を休暇中のカウンセラー代わりにして一方的に自分のことをまくしたてるモンクさんはかなりヤバい。おまけに故意ではないとはいえ、ほとんど殺人未遂みたいな所業に及んだり、無茶苦茶すぎて笑った。

 ミステリ的には、単純だけどなかなか面白いトリックが盛り込まれていて、容疑者の家にあった天井に張り付く謎のケチャップビンという手がかりも印象的で好い。

第8話『密室殺人と美女軍団』

 有名セクシー雑誌の廃刊を検討していたという発行人の男性が、筋トレ中にバーベルで喉を砕かれ死んでいた。現場は内側から鍵がかけられていた状態。事故死だとする警部たちに対して、被害者の秘書から依頼を受けたモンクとシャローナは、廃刊予定だった雑誌の編集者を第一容疑者として聞き取りを開始する。

 タイトル通りの「セクシー」女性たちがたむろしている容疑者の自宅兼オフィスへ乗り込むモンクだが、その肌色の多さにうろたえまくるおなじみの展開の一方で、容疑者への疑いが高まるなか、シャローナの過去の写真をネタにされ、いつもはしつこく事件を追及するモンクが一転して事件から手を引くことを主張するようになるのはちょっと新鮮な展開。

 トリック自体は、冒頭ですぐわかるし、アリバイも偽証という単純なもので、ミステリ的には特に大した回ではないが、虚飾にまみれた世界から足を洗う女性の決意が最後に犯人をバッサリするラストシーンは良い幕切れとなっている。

第9話『猟奇的連続殺人』

 のっけから残虐な殺人で幕を開ける。料金所の係員がおつりを渡す際に手錠をかけられ、そのまま車で千メートルほど引きずられて殺されたのだ。この冒頭の殺人を含め、様々なやり方でもうすでに九件もの猟奇的な殺人が起こっていた。

 今回はクリーニング屋でいつもの神経質なやり取りが展開されるが、そこでモンクとバトルするアジア系のおばさんがゲストキャラとしていい味を出しているし、きちんそこでのやり取りがクライマックスにつながるのも良い。そして、犯人を前にした最後の場面での会話なども皮肉っぽくていい感じ。

 また、おなじみのシャローナの恋路としては、市長候補とイイ仲になる彼女とその様子が新聞に載ったことで、いつもの警官たちを含め、様々な人たちからちやほやされる様子とそれにやきもきするモンクなどが楽しい。

 ミステリ的には連続殺人の動機がミソというか、ミッシングリンク的な話がメインとなっている。推理も含めて、内容自体はそれほど凝ったものではないが、真相に迫る捜査の過程と、そこでのモンクによるおなじみの神経症あれこれで楽しく観れる。

第10話『つよい女こわい女』

 新聞配達。アメリカのそれといえば豪快な投げ込みだが、モンクさん家では禁止である。まっすぐしたものをマットのど真ん中に置くように要求しているモンクは相変わらずだが、今回はその新聞配達員がモンクさん家の前で殺され、彼の家に刑事たちがなだれ込むことに。犯人はなぜかモンクの家の新聞を盗もうとし、配達員はそれともみ合って死んでしまったのだ。新聞に自分に見せたくない記事があるのではないかとにらんだモンクは、新聞を確認して犯人を特定しようとするのだが……。

 何故犯人は新聞を狙ったのか、という謎から、当日の新聞を見て事件を探ろうとする安楽椅子っぽいシチュエーションが面白い。ついでに関係ない記事の事件(フランスの未解決事件)を解決するなど、お約束的なギャグも楽しい。

 解決もシンプルながら、あっと思わせる。伏線なんかも効いてて、変則的ながらも魅力的な話に仕上がっていて面白い。

 それにしても冒頭で刑事たちに家を荒らされてパニックになるモンクさんが悲惨すぎる。あと、今回はなにかとシャローナに力で張り合うモンクさんが、最後にいい所を見せつつも、やっぱりモンクさんなところも楽しい。

第11話『おかしな兄弟』

 モンクの兄アンブローズが登場する回。モンクの蒸発した父という家族事情も垣間見える。兄もまた弟と同じように難ありな人物というか、三十二年家から出られない分、モンクよりもある意味ヒドイかもしれない。なんというか、モンクとアンブローズはホームズとマイクロフトのパロディなのだが、このシリーズらしい味つけのパロディで印象深い。事件の核もホームズ譚ぽい。

 隣人の夫が妻を殺したに違いないと言い張るアンブローズ。言い争う声と銃声を聞いたというのだ。そして、三日前からその妻は姿を見せない。再三警察に通報し、ついに無視されたため、モンクを頼ったという。

 七年も音信不通で今さら連絡を取ってきたことに憤りを隠せないモンクだが、シャローナのとりなしで、ひとまず事件を捜査するモンク。嫌々だったが、すぐに不審な点を見つけ、夫が怪しいとにらむ。そして、決定的な証拠の在りかを推理するのだが……解決したかに見えての一ひねり、そこからアンブローズとモンク、そしてモンクの妻トゥルーディーのドラマに繋げるのが上手い。

第12話『謎の悲鳴』

 著名俳優ブラッド・テリーの妻が刺殺された。暴行事件を起こした彼が、家の前に群がるマスコミの対応をしているさなかだった。悲鳴が上がり、家の中に駆け戻ると妻が殺されていて、窓から何者かが侵入したらしい痕跡が。絶対的なアリバイがある中、モンクは彼が犯人だとにらむが……。

 容疑者の俳優が出演している刑事ドラマが100話に達する超人気作で、シャローナ含め警部たちもブラッドに好感しかなく、一方でドラマに興味ないことも合わさり、彼を疑うことで一人ハブられる形になるモンクさん、というシチュエーションが哀しくも可笑しい。

 他にも、今回はドラマ制作関係者がメインということで、彼らが製作している刑事ドラマの警察部分の監修として撮影に参加するモンクさんたちが、ドラマ内ドラマみたいなメタフィクショナル風景になっていて面白い。

 ミステリ的には、古典的なトリックだけど、人物設定をうまく使って手がかりや伏線を含め、いい感じに仕上げている。ブラッドにストーカー気味のゲストキャラもいい味を出していて、最後、モンクの粘着なファンになりそうな終わりも笑える。

第13話『おばあちゃんの身代金』

 いきなり老婦人の家に覆面の二人組が押し入り、彼女を誘拐するところから始まる。

 誘拐者たちは過激派組織「イナズマ旅団」を名乗る署名を残していた。彼らは特にお金持ちでもない彼女をなぜ誘拐したのか。その後、犯人からの電話では、地区のホームレスに七面鳥を配れという奇妙な要求が。そして要求通りにするとあっさり解放される老婆。誘拐を含め、その意図は何なのか。

 誘拐事件というこれまでとちょっと毛色の変わった事件に奇妙な展開が目を引く。また、サブストーリーとしては、復職のために法律の解釈(という名の抜け穴)を利用して、テストによる復帰を目指すモンクの失敗などが面白可笑しく盛り込まれ、殺人もなく全体的に牧歌的な回だが、ちゃんとミステリ的にも面白い。

 解放された老婆から聞き出した、誘拐時の情報で容疑者らしき夫婦を絞り込む手つきはホームズっぽく、そして誘拐時の状況と警部の何気ない一言を手掛かりに事件の真意を暴く手つきも好い。最後の最後のディッシャー警部補のくしゃみという手がかりも気が利いている。あと、サブキャラクターとして出てくる老婆の孫の、自分のやりたいことを自覚するストーリーもまた物語に彩りを与えている。

第14話『警部愛妻物語』

 ストットルマイヤー警部の妻の再登場。そしていきなり殺人事件に伴う事故に巻き込まれてしまう衝撃の展開。警部の妻を巻き込んだ車に乗っていた被害者は、外から狙撃されたのだが、狙撃犯がいたと思しき場所からは、なぜかはだしの足跡が。そして、被害者の足にも靴がなかった。被害者と犯人、二人とも裸足という奇妙な事件にモンクは挑む。

 今回のゲストキャラは何と犬。事件現場に迷い込んでいた犬をシャローナが一時的に保護することに。実はこの犬も手がかりの一部になるというのも、なかなか良くできている。

 被害者はスト破りに加担していた人物ということで、労働争議がらみの事件かとにらんだ警部は、そこを焦点にして捜査を進めていく。妻が死の寸前までいっていたこともあり、暴走気味の警部に、モンクは労働争議は関係ないとして別の人間を犯人として指摘するのだが……。

 入院のごたごたで警部の二人の息子の面倒を見ることになり、いっしょに食事に行くモンクのシーンはシリアス気味な今回の数少ないコメディシーンでもありながら、手がかりに気づくシーンにもなっていて無駄がない。そして、モンクが明らかにする犯行動機から伏線が次々収束して、不可解な謎が解ける手際も見事。

 また、妻を失いそうになった警部と妻を失ったモンクのやりとりなど、演出的にもモンクと警部の絆を感じさせる回となっている。

第15話『夫婦ごっこ

 いきなり19世紀のゴールドラッシュの時代での殺人で始まって、違う番組始まったのかと思った。そこで奪われた金をめぐり、現代でも殺人が。

 ディッシャー警部補の母親が再婚することに。その事実を受け止めきれないディッシャー。彼は母の再婚相手の古物商ディーラー、ダルトンの素性を調べて欲しいとモンクに依頼する。彼らが週末結婚セラピーに参加することを利用して、モンクとシャローナは夫婦としてセラピーに参加しダルトンに接近するのだが……。

 モンクとシャローナが夫婦として潜入することになる展開と、それによるドタバタがとにかく面白い。それ以外にも洞窟に閉じ込められてからの展開とかもゲラゲラ笑ってしまう。今回はいつも以上にギャグがキレキレで、これまででダントツで楽しいコメディ回になっている。

 ミステリ的には隠された金の在りかをめぐる宝探し的な趣向だが、目の前にぶら下げられた大胆な伏線と真相はなかなか良くできている。

第16話『塀の中の殺人』

 刑務所の中での殺人。殺されたのは死刑囚。一時間後には死ぬはずだった彼はなぜ毒殺されたのか。警部に呼ばれたモンクは、そこで事件の容疑者となっていた思わぬ人物に再会する。かつて(シーズン1の第3話)モンクに犯罪を暴かれ、服役することになった「クジラのデール」。彼はトゥルーディーを殺した犯人の情報と引き換えに、自身の容疑を晴らすように持ちかけるが……。

 今度は囚人として刑務所に潜入捜査することになるモンク。凶悪犯だらけの中で、手がかりを求めてさらに凶悪な犯罪者と同房になるという、ただでさえヤバいのにあのモンクさんが……大丈夫なのか? というこれまでと違う緊張感が視聴者に走る。

 黙っていても死ぬはずの死刑囚が殺されるという謎といえば、法月綸太郎の傑作「死刑囚パズル」を思い出す人もいるだろう。あの作品ほどの犯人特定ロジックは盛り込まれてはいないものの、さり気なくちりばめられた伏線と、なんといってもモンクそのものが犯人を特定する手がかりとなるのは見事。シンプル過ぎてあっさり感はあるけど、これまでの手がかりの中でも、一二を争う「ベスト手掛かり」ではなかろうか。そして、死刑囚を殺した“なぜ”の部分は、法月の方とはまた違った方向でのなるほど感がある。

 

 事件を解決したモンクはデールから情報を聞き出し、トゥルーディーの事件について新たな展開が。そして、物語はシーズン3へと続く。

 

今シーズンはどれも面白いのでベスト5で。

1「夫婦ごっこ

2「宙を舞う殺人者」

3「つよい女こわい女」

4「おばあちゃんの身代金」

5「塀の中の殺人」