蒼ざめた犬

齧ったフィクション(物語)の記録。……恐らくは。

2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧

最近、イノセンスを結構観かえしている。今観ても圧倒的な画面は当時の最高峰だし、おそらく、今でもそうだろうし、今後、これを超えることができるのか、心もとない気がしないでもない。 ま、それはともかく、本編もすごいのだが、特典の対談、監督の押井守…

まっかな終末:『吸血鬼ゴケミドロ』

私がクリスマスも終わろうとしていた深夜、何をしていたのだというと映画を観ていた。タイトルは『吸血鬼ゴケミドロ』。 例のごとく観なきゃなあ、と思いながら積んでいた映画の一つ。ようやく観ることができましたよサンタさん。 ゴケミドロの話はシンプル…

『屍人荘の殺人』の快進撃を見つつ、ほんとすごい新人が現れたなあ、と。本格ミステリ30周年にして斯界に力のある新人が現れたこのインパクトは、綾辻行人を思わせるものがあり、作品のもたらしたその手があったか、の衝撃も氏を重ね合わせるところがある。…

わくせいだいせんそう

『スターウォーズ 最後のジェダイ』である。なんかスルーしようかと思っていたら、町山さんの大絶賛でどうしよっかなあ~、な気分になったのもつかの間、先に観に行った連中の感想がいずれも低評価でまたも迷う。さらになんだか肯定、否定が革新派、保守派と…

『誰も語らなかったジブリを語ろう』を読む。押井守がジブリ作品を忌憚なく語っているわけですが、主に宮崎駿、ついでに高畑勲にその他(宮崎吾郎、米林宏昌等)への彼らしい遠慮のない作品評ももちろん面白いんですが、他者の作品を論じる中、押井監督自身…