蒼ざめた犬

齧ったフィクション(物語)の記録。……恐らくは。

 そういえば、また新しいアニメが始まりますね。今期もいつも通りというか、やっぱりあんまり観れてなくて『鬼滅の刃』、『彼方のアストラ』、あと『女子高生の無駄づかい』あたりを観てました。「鬼滅」も「アストラ」もよかったんですけど、個人的には「女子高生」がなんか好きでした。こういう青春もの好きですね。

 twitterのTLだと、青春ものと言えば「わたモテ」とか「僕ヤバ」がすごい熱で盛り上がってるんですけど、個人的に楽しみつつもノリ切れないところもあって、そんな中「女子高生」は自分的には割とキャラクターたちにしっくりくる感じがして何度か繰り返しだらだら観てました。

 なんというか、バカっぽいところがすごく好きというか、主人公田中望のあだ名が直球の“バカ”で、徹底してしょうもない言動を繰り返す彼女を軸に、無表情天才キャラの“ロボ”、一応ツッコミ役ながら、スイッチが入ると早口が止まらない“ヲタ”(裏、というかアニメだと構成上の主人公)の三人がメインの日常ギャグ、その何とも言えないバカっぽい空気感がたまらない。

 三人以外にもオカルトマニアや中二病といった属性つきのキャラクターたちが自分の属性を徹底して貫くことで、そのかみ合わなさなどが可笑しみをかもしだしていて、その合間合間にちょっとつながる瞬間がある。そのさじ加減が個人的にかなり好みでした。

 あとなんていうか、部活とかより小さい集団で集まってどうこうとかじゃなくて、適当にぶらぶらして会った人間たちと会話していく感じ。一応、メインの三人はつるんでる感じなんですけど、一緒に登下校してる間だけのダラダラ感というか、たまたま方向が一緒だったからみたいな距離感がいいんですよ。一人いなくても、二人いなくても、まあそれはそれで、みたいなそんな感覚。

 ギャグも過度なパロディとかじゃなくて、それぞれの属性が生み出す過剰さがメインで、そこも結構好きですね。

 バカっぽさとダラダラ感。これぞ自分の求める青春って感じでとても良かったです。