蒼ざめた犬

齧ったフィクション(物語)の記録。……恐らくは。

どうでもいいはなし

 最近、なんかブログの更新が滞っているわけだが、時間がないとかいうわけではなく、どうも書けない。気分が乗らないというのもあるが、毎回まっさらな画面を埋めていくその難易度が変わらないというのがある。やり始めた当初、百記事くらい書いたら、それなりに経験値が上がり、お手軽な形で量産できるんじゃないかと思っていたところがあったのだ。しかし、何度やってもやり始めた当初からその書き出すハードルは低くなった実感がない。毎回何を書けばいいんんだろう……というぼんやりした抵抗感に包まれている。そして書き出したところでどうにも纏まらないまま、なんとなくフェイドアウトしてしまうことを繰り返している。

 まあ、結局のところ考えなくては文章はできないし、その考えるということ自体がある種の障壁になるということなんだろう。そして、私は考えるということに障壁を持ってしまう程度のおつむだということなのだ。うん、まあ、分かってるよ、分かってるんだけどね……。

 そしてなにより、これ、面白いのかな、という思いがやたらともたげることだ。もっと言うと、自分はSNSで言われているようなつまらないタイプの文章を書いてるんじゃないのかという、自意識。つまりは、どういうふうに読まれているのか気にしているという事だ。まあ、面白いと思ってもらいたいというある種の承認欲求。

 だから、ことあるごとに言い訳として、「その時の気持ちをカタチにしたいがために書いている」などというおためごかしを言ってきて、そんなこと気にしてないよ、ということを自分に言い聞かせてきたわけだ。とはいえ、そんなごまかしが続くわけもなく、これ面白いのか……? みたいな気分が常に襲ってきて、なんでこんなことしてるんだろうか……と、手がとまってしまい、八月はせっかくの時間を空費した。

 あとやっぱり、他人の文章を見るのは楽しいが、実のところコンプレックスも澱のようにたまっていく。なんていうか、自分よりも一回り以上離れた人たちの論文訓練の下の整然とした文章構成は自分にはなかなかできない。基本的に他者の視点で指導された経験がほとんどないため、今でもどういう文章になっているのか自分では全く分からない状態で書いているのは結構つらい。まあ、上手い人のを見てパクってやろうという気は満々なのだが、それも意外とうまくいかないものだ。

 ――とまあ、こんな愚痴ならネタになるだろうというさもしい精神で一応書いてみた。とりあえず更新することに意義があるというゴマカシである。

 

 ……ていうか、やっぱつまんなくねえか、これ? そういえば、いかがですかブログというやつは嫌われるらしいのだが、毎回これどうだったんだろう、という意味では「いかがですか」というのは毎回書きたい衝動に駆られている。