蒼ざめた犬

齧ったフィクション(物語)の記録。……恐らくは。

雑記

小学生の時だ。友人と合作で漫画を描き始めた時期がある。私としては本来小説を合作するつもりで誘ったのだが、うまく伝わらなかったのか、友人は勘違いしたか漫画を描こうぜ、ということになった。ノートというか、白い横長の雑記帳に何列かの線を引いたコ…

文章を書く、ということについて、みんなどんな風に書いてるんだろう。とにかく書くのが楽しくて、それだけでたーのしー、というタイプもいるんだろうけど、自分はあんまりそういう感じではない。一気に書くというよりはぶつぶつ書いてはやめ、うーんと唸り…

「百合」って言葉、別に好きでも嫌いでもないんだけど、それを気嫌いする気分というのはまあ、分からないでもないというか。 なんだろう、人物の関係って、その人物たちごとにあって、そこにはある意味、名づけようのない関係性がそれぞれあるわけで、一様で…

ちょっと『ジャナ研の憂鬱な事件簿』などの青春ミステリを読んでダイイングメッセージについて、少し思ったことなど。 ダイイングメッセージというと、かつて密室などと並んで探偵小説といえば、というガジェットであったにもかかわらず、今現在「本格」方面…

なんか久々に映画館に行ってきて『来る』を観てきた。原作は読んでいない。 感想としては、後半からの奇妙な展開というか、そのどこかコミック的ともいえるテイストが評価の分かれ目かもしれない、という感じ。 前半はかなりソリッドなホラーだ。巻き込まれ…

一応、アニメのGODZILLAの感想も書いとくか。DVDで『怪獣惑星』と『メカゴジラ・シティ』を観たんですが、まあ、事前に批判意見いっぱい見たのでそれほどでもないんじゃないの、みたいな感じでしょうか。うーん、でも私としては、全然OKというか、54年の『ゴ…

しかし、なっかなか定期的に更新できませんね……twitterのツイを引き延ばせば割とブログの文章も楽なんじゃないかと思いついたときは気をよくしたんですが、全然です。まあ一応コアにして深堀するのにはいいかな、という感じでしょうか。長い文章書くことでつ…

伊藤計劃のサイト、「スプークテール」を今さら見てきたんだけど、自己紹介をクリックした先にある「モノローグ」や、掲示板に伊藤さんが書いている、エロゲーあるいは「萌え文化」に対する批判が結構激烈で(とはいえ、内容はなかなか面白い)、これを書い…

「腑に落ちる」という評価は確かにミステリにとって肯定的な評価ではある。というか、ミステリに限らず小説は読者を説得しなくてはならない(埴谷雄高も言ってた!)ことは確かだ。そう努力することは何ら間違いではない。 しかし、「腑に落ちた」から素晴ら…

『けものフレンズ2』の何にびっくりって、この短期間で火中というか、火だるま確実な栗を拾いに(拾わされに?)行く人間が現れたことですよ。どこのどなたが監督するのか分かりませんが、家族を人質に取られたんだろうか……なんて。PVは大荒れでぶっちぎり…

少女☆歌劇レビュースタァライト、なるほど、これは何というか「語りがい」のありそうなアニメといいましょうか。そういえばこういうアニメあんま見なくなったなあ、という感じで観てました。ウテナは好きなので一~二話を結構楽しく観ました。少女が歌劇部で…

www.youtube.com この動画、いま結構出回ってて、中身の議論は発信者がSF寄りの人なのか、SFの問題として論じつつ、SFを創作する際の注意として「Experience is Sexy」と結論付けるわけなんだけど、どうもこの中身についてもうちょい精査するというか、SFや…

ジャック・リッチー『10ドルだって大金だ』を読み終える。時間がめっちゃかけちゃったので正直前半の記憶はほぼない……。そんなわけで、あまり良い読み方もしなかったし、また再読する必要があるかもしれないのだが、まあ、今のところ自分には合った感じはし…

僕は何らかの感想の文章を書くときに、なるべく「エモい」とか「尊い」「萌え」といった言葉を使わない様に意識してきたし、多分これからもそう意識していくと思う。別に使うことに目くじら立ててるわけじゃない。コミュニケーションの一環として、そういっ…

『ザ・ウォード 監禁病棟』を借りるつもりが『ザ・ウォード 感染病棟』を借りるというチョンボをかまし、また再びTSUTAYAを覗いてきたが、二本とも貸し出し中、あう。しかし、どこも『ヴァンパイア 最後の聖戦』がないんだよなあ。カーペンターコンプリート…

T・Sストリブリングのポジオリ教授シリーズって、名探偵や論理についてのものすごい先駆的な作品だと思うし、自分の中でクイーンと並んで重要な位置を占めていて、まとまった文章を書いてみたいなあ、と思ってるんで、作品解説とかを含めてなんとか形にした…

みんな学校嫌いとか言う割には見事に“学校”的な世界観で生きてると思うんだよ。 少なくとも日本人にとって世界は巨大な精神病院じゃなく学校で、鉄格子の内外なんかじゃなくて校門の内外でしかないんじゃないの……という、まあ、そんな感じ。 久しぶりに中井…

『バーフバリ 王の凱旋』を観た。確かに凄い。なんというか、むやみなエネルギーがある。マッドマックスとはまた違う、制御しきれない器からあふれ出すようなパワーだ。 この映画はマトリックスから続く、アニメ、ゲーム、漫画文法の映画化という流れの先に…

最近、イノセンスを結構観かえしている。今観ても圧倒的な画面は当時の最高峰だし、おそらく、今でもそうだろうし、今後、これを超えることができるのか、心もとない気がしないでもない。 ま、それはともかく、本編もすごいのだが、特典の対談、監督の押井守…

『誰も語らなかったジブリを語ろう』を読む。押井守がジブリ作品を忌憚なく語っているわけですが、主に宮崎駿、ついでに高畑勲にその他(宮崎吾郎、米林宏昌等)への彼らしい遠慮のない作品評ももちろん面白いんですが、他者の作品を論じる中、押井監督自身…

とりとめもなく、いまさらな話。

ここ数日、ライムスター宇多丸×辻田 真佐憲の動画漁って深夜にゲラゲラ笑っていた。戦時中の童謡や軍歌、大本営発表と辻田氏の専門領域の話がめちゃくちゃ面白く、そして笑えてしょうがないのだ。軍歌の世界とか全然知らなかったので、面白い話が満載であっ…