蒼ざめた犬

齧ったフィクション(物語)の記録。……恐らくは。

最近、アニメ観てたよ(以前よりは)という、どうでもいい話。

 そういえば、トライガンのPV第二弾を見た(だいぶ前にだが)。ロバート・デニーロみたいな名前のオジサンキャラがミリィの替りに出てきてたけど、そんな違和感はなかった。メリルも新人記者に設定改変されてて、デニーロおじさんはその教育係という設定らしい。キャラの設定やそのものに手を入れると、ファンとか言う存在からの文句は必至だが、正直メリル&ミリィって、物語的にはあんま役目無くて(メリルはそこそこあるが)保険屋設定もそこまで生かされてたわけでもなかったし、ヒューマノイド・タイフーンを追う新聞記者の方でもさほど違和感はない。

 それよりもオジサンキャラである。トライガンは、実のところオジサンキャラってあんまいないというか、GUNG-HO-GUNSにちょろっといるぐらいで、そもそもヴァッシュ自体が設定的には高齢で、青臭い青年風とはいえ人格的には「完成」されてるキャラなので、あんまり主人公を教え諭すようなポジションのキャラが入れにくいところはあったと思う。ただ、そこにあえてオジサンキャラを既存キャラを改変してまで入れるということは、何かしら意味があるはずで、個人的にはオジサンキャラ効果に注目している。それはともかく、そもそも西部劇的な世界観だし、メインにもっとオジサンキャラ欲しかった感はあるので、オジサン出てくるだけで個人的にはうれしいところだ。

 まあ、でもキャラ改変はともかく、なんか洋風というか、ディズニーアニメみたいなキャラの動きはあんま好きな感じではないが……。

 

 あと、最近ちょこちょこアニメを見ている。前期の話題だった『リコリス・リコイル』は正直、面白がり方がよく分からなくて困ったが。てか、大仰な世界設定がことごとく意味がないように思えて、普通に女子高生が甘味処でバイトしながらサバゲにいそしむ話で、全然良かったんじゃないの、みたいな思いがいまだにぬぐえない。

 個人的には『サイバーパンク エッジランナーズ』がすごくよかった。ものすごい勢いで生き急いでいくキャラクター達を、外連味たっぷりのいかにもアニメ観てるっていう快楽で包んで最後まで突っ走ってくれた。そもそものアニメーションがいい。結局、日本もだいぶ前から均質な画面と表現で、いかに綺麗にするかみたいな方向性が強くて、個人的にはこの作品にはそういう方向性からはなかなか得られないアニメの楽しさを十分堪能することができた。

 終始、他人からの想いを注がれる器としての主人公――デイビッドが最後に託す側になるとか、それがヒロインにとってあまりにも虚しいものだったとか。夢の託し合いの虚しさのようなものが核となっていて、一つの作品としても良くできていて、今年のアニメではかなりおすすめな感じではある。

 しかし、ヒロインの夢である「Fry me to the moon」から始まって、「My Moon My Man」に落ち着くのは、某作へのある種の返歌というのかなんなのか。

 あと、現在鑑賞中なのは、『連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ』と『チェンソーマン』『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。

 「ルミナスウィッチーズ」は、パンツ丸出しの前作シリーズは未視聴なのだが、普通に観れる。まあ、第二次大戦をネタ元にミリオタ向けに脱臭した作品とか基本あんま好きじゃないのだが、こっちは音楽隊ということでアイドルものにして、シリーズの拡張を図った感じの作品。正直アイドルものも、たぶんみんな食傷気味で、ジャンルとしてはあんま勢いがなくなりつつあるような気がしないでもないが、本作は、空を飛べることを生かして、この作品ならではのライブ演出ができるのが強みというか、独自色のある歌唱シーンがよくできている。

 『チェンソーマン』は原作の露悪的でB級映画なテンションから仄暗い画面を基調に、どこか低体温気味の質感になっていて、間も結構取るため、原作の「テンポ」とやらに違いが生じているのか、原作勢からの意見は割れている。まあでも「テンポ」「CG」は基本バカワードなのであまり取り合う必要はないかもしれない。二三度見てアニメの流れに慣れてくるとこのじっとりとした雰囲気も悪くない。アクションは四話の蝙蝠の口を筒状にして衝撃波を飛ばすところや、チェンソーマン化したデンジの口から排気された煙みたく息が漏れるところとかがカッコよくてよかった。

 新作のガンダムも結構面白い。学園物でウテナばりの決闘ガンダムってだけで面白いし、戦闘シーンも悪くない。百合百合いってた視聴者をあざ笑うように男の子たちの魅力が回を重ねるうちにアップしているのもいい。てか、ミオリネさんはだんだん「ヒロイン」の地位が脅かされているような気がするぞ。

 アニメじゃないけど、『仮面ライダーBlack Sun』も観ている。個人的にはシンより観たかったやつで、なかなかいい感じに尖っていてよい。ファンサービスはしつつも、いわゆる「オタクのみんな」が気持ちいいと思うもので固めるやり方を取ってないぶん、自分にはうれしい作品になっている。

 

 最近、ツイッターに書き込む気がなくなっているので、そこそこブログの更新頻度は上がるかもしれない。ツイッターはつまんなさの方が今は強い。まあ、そのうち再開するとは思うが、今は別垢でひたすらウマ娘のファンアートをいいねするくらいでいい。

 カクヨムに放り込んで途絶していたやつ、気がついたら最終更新から余裕で二か月経っていて、それもまた気分を重くさせている。正直なんで始めたんだ……という気分しかないが、放り出すのはいくら素人趣味とはいえ、さすがに不誠実なのでクズはクズなりに何とかはする。