蒼ざめた犬

齧ったフィクション(物語)の記録。……恐らくは。

今期のアニメは今のところ『BEATLESS』と『ダーリン・イン・ザ・フランキス』(長いな……)をとりあえず一話を観た。『BEATLESS』は原作をいかにまとめるか、というその手際を見るような一話だったが、今後、アニメーションによる原作表現がどのようなものとなるのか、期待したいところである。しかし、アラト君のキャラはなんだか幼い感じがするなあ。原作だと、hIEを道具扱いするその世界の認識からだとヘンな人、という感じだったが、アニメは区別をつけない単にコドモっぽい少年のように見えちゃうんだけど……。声とかもなんか妙に甘ったれた感じがして正直あんまり好きじゃない。

アニメーションの面白さでいったら『ダーリン・イン・ザ・フランキス』がすごかった。作画や動き、構図や演出のタイミング、それはこれまで気持ちいいいと感じてきたツボを押しまくってくれて、非常に気持ち良い。反面、要するに“気持ちいい”と経験した要素で組みあがっているということもできるわけで、どこか作中で示されているような鳥籠の中っぽい印象を作品そのものに抱いたのも否定できない。

とはいえ、鳥籠、というのはそういうのも含めてのスタッフが意識的にやっている可能性が高いとも思われるので、それを主人公たちの境遇含めて打破する、という方向性になるかどうか、そういう関心で観ていこうかな、という気はしている。

ただ、古臭いお色気要素はやはりどうもね……特に一部で批判されたりしている、博士の特に意味ないお尻を触るセクハラシーンはちょっと意図を掴みかねる。あんまりにも典型的で何も考えていないように思えるそれは、少女の体のラインぴっちりスーツ(いい加減、ロボものにおけるこのぴっちりスーツ、ダサいと思うのだが)姿を後ろからお尻をとらえるアングルなどを含め、え、今それをやるのか……という戸惑いを隠せない。

そういうところを含め、何だか不安な要素はありますが、とりあえずは付き合おうかなという感じですね。