蒼ざめた犬

齧ったフィクション(物語)の記録。……恐らくは。

 なんだかんだで二〇一九年も終わり、この感想文やら雑文やらの集合体も三年近く続きました。とりあえず百記事書けたらということで始めて何とか書き切りましたし、二百くらいいったら終わってもいいんじゃないかと思ってたりしてますが、とりあえず何らかのフィクションに触れて、それについて書きたい気持ちが続く限りはやっていこうかな、と。まあ、時間と気力の問題もあるとは思いますが。

 紹介というには回りくどくて野暮ったいアジ文章だったりしますが、目的としてはフィクションを齧って、その時の自分の気持ちというやつを書き留めていくことが主ですので、それがもし、誰かの琴線に触れてくれれば幸いというか。

 しかし、誰に届くか分からないというのは、なかなか良いものですね。どのみちいつか消えていくものであっても、どこかの誰かさんに届く瞬間がある。実感なんてほとんどないけど、そういうファンタジーを少しでも信じようとする感覚が、こんな文章を書かせている一つの原動力なんだろうと思います。

 砂漠に散らばったがらくた――気に入ったものを拾ってまた遠くに去ってゆく。ネットの感想ブログというのはそんなフィクションを齧って進む人々の束の間の結節点なんだろうと思いながら、できるだけ続けていけたらな、と。私の感じた「面白い」(もちろん「つまらない」も)が、ほんの少しでも伝わることを祈って。

 それでは、今年もよろしく。