蒼ざめた犬

齧ったフィクション(物語)の記録。……恐らくは。

ウマ娘全キャラ紹介&個人的な感想 その1

 ウマ娘のキャラクターについて、紹介とざっくり個人的な感想をやっていこうかなと。基本的にウマ娘としてのキャラクターについての感想なので、元馬の詳しい情報はそこまでというか、私自身競馬はあまり詳しくないので、そこはご了承ください。

 というか、キャラクターに関する詳しい情報は公式サイトをご覧ください(丸投げ)

umamusume.jp

  あと、60キャラとかあまりにも多いので、3つに分けました。全部見る必要は特にないです。とりあえず順次投下してゆくつもり。ただ純然に書きたいから書いたというだけなので、紹介記事のくせに見にくさとか色々と雑い不備があるのはご勘弁を。まあ、特に全部見る必要は――。

 

 ※追記:アプリが発表されたこともあり、この記事ではあくまでアニメ放映時のアニメのキャラクターについての印象ということを書き添えておきます。

 

 それではトップバッターはウマ娘のメインビジュアルの三人のうちの一人で、アニメの主人公を務めたスペシャルウィーク、通称スぺちゃんです。

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CV:和氣あず未

 元馬のスペシャルウィークは1995年生まれの牡馬(ウマ娘は耳飾り、というか装飾の偏りで元馬の性別を示しています。右耳ならば牡馬、左耳なら牝馬です)、通算成績は17戦10勝。母父がマルゼンスキーということで、ウマ娘でもマルゼンスキーとは初対面ながらもみんなとは少し違った反応をします。

 ザ・主人公ですね。アイドルにあこがれて田舎から出てきた(と言っても大体の競走馬はスぺちゃんと同じく地方出身なのだが)おぼこい娘さんみたいな立ち位置で、元気と食い気が取り柄の明るいムード―メーカー。元馬が常勝のスパーホースというわけではなく、多くのライバルにもまれながら勝ったり負けたりを繰り返したこともあり、そこもアニメのスポコン主人公的な物語展開にピタッとハマった感じですね。

 勝負服は元馬の騎手のカラーリングと同じ紫で、アイドル風のもの。なんというか、公式イラストのドレスとかを含めて晴れ着に着られている感覚が彼女らしいポイントでしょうか。アニメウマ娘における大食いキャラの一角であり、食べ過ぎちゃってお腹が膨れるという漫画描写が、女の子ですが容赦なく披露される主人公。

 そういえば、最初期PVでは、なんとなく元が馬というのを引きずっている感じがあって、野菜(人参)主食の肉NG的な雰囲気が漂っていたウマ娘ですが、アニメでは亜人としてはっきりと割り切ったのか、人参大好きでありつつ肉も好き、みたいな感じになって人参ハンバーグとかインパクト大な食べ物もスぺちゃんのトレードマーク(?)になりましたね。※ちなみにウマ娘の世界には馬は存在してません。実は馬がウマ娘として異世界転生したみたいな話なのだ。

 観てるだけで楽しい娘ですが、放送中に元馬であるスペシャルウィーク号が亡くなったため、OPの空でサイレンススズカに追いつく部分で毎回ちょっとしんみりと感じ入るようになった視聴者も多数。

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CV:高野麻里佳


 次は、第二の主人公にしてアニメウマ娘における最強のヒロイン(?)サイレンススズカ。アニメ版の勝負服は緑のケープがなくてすっきりしたデザインになってます。悲劇の元馬の影響もあり、儚げな雰囲気を漂わせている憧れの先輩ポジ。最初の一、二話は結構ドライというか、スぺちゃんとの明確な壁があって、二週目なんかだと地味にその距離感に驚いたり。

 スぺちゃんに心を開いていいお姉さんになってからの怪我、そして復帰する段階でスぺちゃんのライバルとして同じ目線に立つという形で、そのキャラクターの心の裡が少しづつ変化していきます。基本的に変わらないスぺちゃんやほかの面々と違って、割と明確に変化が描かれたキャラクターであり、そういう意味でスぺちゃん以上に“主人公”という側面があったかもしれません。後半は結構おちゃめなキャラというか、元馬の人懐っこい部分が出てきた感じでしょうか。あと、彼女の流し目にやられちゃった視聴者、もといトレーナーさんたちも相当いるのでは。スぺちゃんがスズカさん一択に対して、意外と多方面にフラグを立てていたりと、二次創作のネタを色々提供してくれます。

 アニメウマ娘における夢、それはスペシャルウィークたちウマ娘のレースへの夢と、彼女たちに人々が見る夢があり、後者は実際の馬を知る人々のIFの夢。それが体現されたのが、このサイレンススズカというキャラクターであり、このアニメの核のような部分でもあるのです。スぺちゃんが日本一を追いかける物語上の夢を担うのとは対照的に、あり得たかもしれない「夢」というウマ娘の裏テーマを担っていたのが彼女でした。そして、人々が元馬に託したIFの夢を描きつつも、最後はスズカに夢をもらったスペシャルウィークから、スズカ自身の“夢”を「今度は私が叶える番」というふうに受け取る円環構造が見事。

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CV:Machico


 ウマ娘メインビジュアル三人娘の最後の一人がこのトウカイテイオーです。元馬のトウカイテイオーは、年齢的にスピカメンバーの中ではマックイーンに次ぐ年長なのですが、キャラクターとしてはちょっと生意気な年下ポジで、元馬の印象とは結構離れたキャラクターかもしれません。元馬の軽快なテイオーウォーク(ウマ娘内ではテイオーステップ)をピックアップしてコケティッシュなキャラクター設定にしたという感じでしょうか。元馬のイケメンホース要素は勝負服のカッコよさに受け継がれているようです。

 とにかく彼女はスぺちゃん以上に明るい子で、アニメでは声を当てているMACHIKO氏の特徴的な声も相まって、掲示板とかニコニコでは半角でセリフを書かれるという特異な存在だったり。キャラクターソングの『恋はダービー』がすごく人気ですね。チームスピカ内ではマスコット的な位置でしょうか。全体的にぴょこぴょこした動きが可愛いキャラクター。

 勝負服のシーンがOP以外にほぼないのがちょっと残念ですね。アニメに先行するオーディオドラマだと、結構自由というか、ちょっと空気読まないで好き勝手するキャラクターになってましたが、アニメだとそういう角になりそうな部分は削られて、スぺちゃんにダンスを練習する場面では結構、生真面目な部分が覗いていたりしました。明るくて自由なタイプだけど、自分のこうやりたいみたいなストイックさがきちっとある、そういうキャラクターでしょうか。

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CV:大橋彩香


 チームスピカ内の最年少組のうちの一人ウオッカ。なんていうか、ザ・部活の後輩キャラみたいな娘です。基本設定としては“ヤンチャでナマイキな性格で、現在反抗期真っ只中”なんて書かれてますが、アニメの彼女はかなり良い子でチーム内の常識人ポジ。ただし後輩キャラのため抑止力はない、みたいな。ちょっと苦労しそう。

 元馬の騎手のそれをアレンジしたカラーリングの勝負服がかなりカッコイイ。一見ボーイッシュながら、結構乙女な雰囲気があったりして、少女少女した外見で豪快なところがあるスカーレットとは好対照なキャラクター。スぺちゃんとの初対面ではちょっと生意気な所をのぞかせたりしますが、それ以降は一番スぺちゃんを先輩と慕っているような気がします。それは元馬同士、日本ダービーを制したところからきているのでしょう。彼女の日本ダービーを先輩として応援するスぺちゃんを観たいですね。

 そういえばBNWの誓いでは、ゴールドシチーの美容室でリボンを大量につけられてスカーレットに笑われる彼女ですが、化粧姿は結構可愛いです。ある意味貴重なカットですね。

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CV:青木瑠璃子


 このビジュアルだとなんかすごい色気ムンムンの女帝エアグルーヴですが、アニメだと学園生徒会の副会長という設定らしい、ザ・副官という感じのお堅いキャラクター。色々だらけがちなヒシアマゾンを注意したり、サイドストーリーのオーディオドラマでは会長シンボリルドルフトウカイテイオーへの甘さを突っ込んだりとあまりスキのないキャラクターに見えますが、後半のスズカさんのお茶目により、タイキシャトル曰く“ジャパニーズツンデレ”ぶりを披露。スズカさんのスぺちゃんには見せない一面を発掘すると同時に、スズカさんに対してちょっと弱い面が垣間見えるという、スぺちゃんとはまた違ったスズカさんとの組み合わせ(二次創作ネタともいう)を視聴者に提供したのでした。本編に勝負服で登場したり走ったりするシーンが少しだがあるキャラクター。

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 お次はエルコンドルパサー、通称エルちゃんです。貴重な(?)マスクキャラで、眼鏡ならぬマスクをつけてる時の方が可愛いという希少生物です。新入生のスペシャルウィークに田舎者とかましグラスワンダーに肘鉄入れられると同時に、競馬ファンから自身も元馬はケンタッキーの田舎生まれだろうと総突っこみを受けたり、怪しい片言キャラを速攻でやめたことを視聴者に弄られたりとネタに事欠かないウマ娘

 怪しい片言はキャラづくりの一環で、リギル加入時にガチのタイキシャトルがいたためキャラ被りを避けたという説がまことしやかにささやかれていたり。まあでも、その普段の怪しい~デース口調から素に戻るシーンがあって、その時の声がすごく好きだったりします。そういう意味でも五話は必見ですよ!

 ウマ娘におけるスぺちゃんの同世代ライバルの一人。元馬のエルコンドルパサーは、そこまでライバルという感じではなく、外国馬ということでクラシックに参加できなかったりして、微妙に接点が薄いのですが、アニメではスぺちゃんが走る日本ダービーに出走してきたり、スズカさんの運命のレース秋の天皇賞にも出てきたりと、重要な役どころを当てられています。なかでも日本ダービーはアニメウマ娘の最初のIFというわけで、結構おいしい所をもらっていきますね、このマスク娘。

 実はこの第五話における日本ダービー出走とスペシャルウィークとの同着はアニメの脚本構成において結構重要な要素だったりします。ここで、エルはスぺちゃんと同等のライバルであるということが明確に位置付けられ、そしてそれが後にそれぞれぶつかるモンジューブロワイエとの闘いの布石となります。同じ力を持つライバルが負けた敵と闘うことで、スぺちゃんの対ブロワイエ戦がエルちゃんの敵討ちにもなっているわけです。スポコンものの基本ですね。

 個人的にはエルちゃんの勝負服はカラーリング含めてかなり好きだっりします。ターフを舞う怪鳥通りに、低空を這うようなフォームと相まって、そのコートがなびく姿がとてもカッコイイ。五話のスぺちゃんの後ろから満を持して襲い掛かってくるような一連のシークエンスはめちゃくちゃカッコいいです。結構色々と優遇されているというか、スタッフから愛されているキャラクターだと思いますね。

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 ザ・大食いチャンピオン。第一話から一言も発することなく視聴者の話題をさらった裏主人公(?)、なんて。

 というわけでオグリキャップさんです。この娘、第一話から山盛りのご飯タワーで食いしん坊ぶりを見せつけるスぺちゃんの後ろで、そのさらに上を行く量のご飯をカットが切り替わったら消失させるという、インパクト極まる登場を決めながら言葉を発するのは第六話の感謝祭の大食いイベントから。以降もそんなにセリフはないのですが、そのスぺちゃんを上回る元馬通りの食いしん坊ぶりにより、画面の隅にいるのにもかかわらず、視聴者に猛烈なインパクトを与えました。ギャグパートでの裏主人公は間違いない。

 スぺちゃんと並ぶ腹だしキャラなのですが、その大食いぶりに対して素はクールな雰囲気の純朴少女で声も含めてかわいらしいキャラクターだったりします。勝負服は少年漫画の主人公ちっくなカッコ良さです。個人的には、スぺちゃんの背後に見えていたように、今度はスぺちゃんが背後に映るような、そんな主役回をアニメがあるなら期待したいところですね。

 スぺちゃんの背後にいることは多いのですが、実際に絡むところはほぼなく、BNWの誓いでは冒頭のユキノビジンに一緒に食べ物のことで迫るくらいで、言葉を交わすことがないという。なので、いつか大食いライバル(?)として言葉を交わす場面も期待したいところ。

※追記:コミカライズであり、ヤングジャンプで好評連載中のシンデレラグレイにおいてめでたく主人公としてデビュー。アニメの食いしん坊ぶりはそのままに、第一期のアニメの伊藤プロデューサー、脚本の杉浦理史

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  スぺちゃんのライバルその二、というか元馬的には最大のライバルだったのが、彼女グラスワンダー。勝負服が大幅に変わったキャラで、旧勝負服はほぼほぼブレザー型の制服という感じでした。変更後の裾をコート状に広げたデザインが走るとかなりカッコイイ姿になり、それが十二分に発揮されたのが第八話の宝塚記念。それまでスぺちゃんの同級生ながら、おっとりしたお嬢さんくらいのイメージしかなかった彼女ですが、内に秘めた静かな闘争心を青いオーラとして身に纏い、一気に加速してスぺちゃんを置き去りにするシーンは彼女の魅力が炸裂していて、彼女が人気キャラクターに急成長した瞬間だったと言えるでしょう。なぜか彼女だけにある固有エフェクト(BNWでマヤノトップガンも目元にジェットエンジンアフターバーナーみたいなエフェクトがちょっと出てましたが)の青いオーラはそれまでのスぺちゃんに対する鬱憤めいた描写もあって、かなりインパクト大です。台本だと黒いオーラだったそうですが……。

 四コマのうまよんだと、ニコニコしつつ実は結構怖いという“黒い”面をちょいちょい覗かせています(大体の被害者はエルコンドルパサー)。あと、グラスちゃんと言えば耳ピト。くわしくは検索してください。グラスファンをさらなる沼に引きずり込んだウマ娘第12話を見逃すな。しかしグラスちゃん、いつもそうやってスぺちゃんの様子をうかがっているのでしょうか……。個人的には、勝負服での疾走がカッコいいキャラクターの筆頭です。走り方も良いですね。なんだかんだで元馬のスペシャルウィークが結局勝てなかった相手。

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 アニメのキャラクターデザインで一番元デザインから変更があったのが彼女、ゴールドシップでしょう。元デザインはやんちゃぶりを感じさせつつ、小顔の美少女という感じだったのですが(特にCDジャケットのイラスト)、アニメだとはっきり面長の美女という感じで、元馬の世代的には最年少ながら、チームスピカ内だと一番の古株だったり、雰囲気的にも一番大人っぽかったりします(あくまで黙っていたらの話ですが……)。特に勝負服のアイキャッチは一番カッコいいかもしれません(これは必見です)。

 キャラクター的にはなにを考えているのかという奇行が目立つキャラですが、仲間想いであり、サイレンススズカの見舞いでマックイーンと一緒に披露した“ウマ娘の神様”はぶきっちょながらも彼女のやさしさを示す名(迷)シーンでしょう。アニメだとコメディリリーフな面がほとんどで、勝負服で走るシーンはOPを除くとBNWの誓いで元馬の「ゲートで立ち上がる」という場面の再現シーンしかないので、彼女の元馬らしい豪快で印象的なレースの再現がアニメで観れたらなあ、と思います。元馬の祖父でもあるマックイーンとはいいコンビで、二人でウマ娘のギャグパートを支えていました。

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 生徒会長シンボリルドルフ。強者のオーラを纏った軍服系勝負服が皇帝という異名にふさわしい。カイチョー、カッコイイヨ! 。元馬はたった三度の敗北という絶対的な強さを誇り、その横綱相撲的な走りから、記録的にはともかく人気は先輩の三冠馬ミスターシービーに譲る面もあったそうで、そういう事もあってかお堅いいかにもな会長というキャラクターとなっています。オーディオドラマのサイドストーリーでも自分は退屈な性格だ、とこぼしていますね。とはいえ、元馬のエピソードとかを考えると、大胆にも三冠予告を行ったり、負けたら控室で暴れたりと割と破天荒な姿が思い浮かんだりするのですが。カイチョーも昔は若かった……みたいな?

 キャラクターボイスを務めた田所あずさ氏によると、裏話的にかつてなれ合いみたいなことをして、逆に孤独になってしまったという過去があるらしい。ちょっと気になりますね。アニメ版ではキャラ付け的にお堅いキャラとして四文字熟語を常用したりしますが、四コマ漫画の『うまよん』だとダジャレ好きな一面が導入されています。

 トウカイテイオーとは、元馬で親子ということもあり、彼女に甘い“親ばか”な面を見せたりして、テイオーの存在がルドルフの厳しいだけではない面を引き出しています。初期設定的には保護欲が強いらしいのですが、アニメはどちらかというと、そっちはチームリギルのお母さん役としてマルゼンスキーに割り振られているような気がしますね。

 


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  タイキシャトルウマ娘の帰国子女組で、エルコンドルパサーに片言キャラをあきらめさせた(?)などと、アニメ視聴者から言われたりした純粋なるガチの片言キャラ。元馬は最強のマイラーで、アニメではスぺちゃんと練習試合を行い、ピッチ走法を体得させます。勝負服ではありませんが、リギルではエルやグラスと並んで走るシーンを描かれたキャラですね。しかし勝負服で走らせるの難しそう。

追記:2021年現在、引退馬牧場のヴェルサイユファームにて、メイショウドトウとともに過ごしています。

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  マチカネフクキタルとは違った意味で色々な属性をジャラジャラさせた、ザ・属性お化け、ダイワスカーレット。頭のティアラは作画さん泣かせだったろうなあ、というのが容易に伺えます。見た目的にはツンデレキャラに見えますが、そこはちょっとずらしてあって、優等生かつ抜けたところがあったり。初期のPVでは、スぺちゃんと同じクラスだったり、豪快に上を見て授業中居眠りしてたりしてました。

 BNWの誓いでは、ルドルフ会長の期待に応えるため、色々と奔走する苦労人的な役回りを演じたりも。元馬の因縁の相手であるウオッカとはライバルであり親友といういいコンビであり、アニメではデートシーン(?)が必見だったり。スカーレットもOP以外で走るシーンはありませんが、OPの勝負服で駆け抜けるシーンはカッコいいですね。軍服系勝負服の一人。

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 すごい勝負服です。見た目通りの王子サマキャラ、それがテイエムオペラオー。キャラクターソングもボク様感が炸裂したインパクトのある歌となっております。歌の名は帝笑歌劇(これでテイエムオペラと読むのだ……)。ファンによると華々しい戦歴+鞍上の和田騎手のキャラクターも反映されているのだとか。

 元馬は言わずと知れた“世紀末覇王”。ものすごい自信家キャラかつ圧倒的な成績を持つ彼女ですが、アニメではまだその覇権が始まる前ということか、スペシャルウィークにライバル意識をむけるも、ちょっとコメディ的な扱いだったりします。サイドストーリーのオーディオドラマでは終生のライバル、というか蹂躙相手のメイショウドトウとの邂逅が描かれていたりします。

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  ウマ娘でルドルフ以外の三冠馬として登場するのは今のところ彼女しかいない(ミスターシービーも立ち絵で登場はしますが)、それがこのナリタブライアン。トレードマークのシャドーロールを上手く二重に取り込んでいるのが特徴的。無頼な雰囲気ですが、初期設定では可愛いもの好きで人形を集めているというギャップが。アニメやその他の漫画でもスルーされている設定ですが、果たして拾われる日は来るのか。

 漫画のSTARTING GATEではちょっとデザインが違っていて、前髪が若干ぱっつん気味になっています(何故なんだろう)。テレビアニメでは姉のビワハヤヒデとのお買い物シーンやヒシアマゾンとの掛け合い以外は、そこまで目立ったシーンはありませんが、OVAのBNWの誓いでは大活躍します。

 その勝負服はカッコいいながらも結構大胆な意匠なので(実は修正前はさらしつけてなかった)、勝負服で走らせるのはともかく、アングルの問題で描写が苦労しそう。

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 事前の元馬予想では競馬と無関係なその仮面ライダーな構えで判明したというヒシアマゾン。実は勝負服の変更があったキャラで、スカートと水着の上が追加されました……いくら何でもやりすぎというか、走らせる気あったのだろうか……。アニメでは、後半「タイマン」としか言わなくなる脚本家の怠慢……もとい見事な省エネキャラづけ術でタイマンbotとして親しまれた彼女ですが、サイドストーリーではきちんとした面倒見のいい寮長として活躍していますので、ぜひ聴いてみて下さい。元馬の因縁もあってナリタブライアンと絡むことが多く、元牡馬と牝馬ウマ娘では珍しいノーマル(?)CPの筆頭みたいな感じではないかと。

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  男装の麗人的な雰囲気やキャラ立てを匂わせつつ、胸部分がばっくり開いたなかなか大胆な勝負服のフジキセキ。アニメでは第6話の感謝祭におけるリギルの執事喫茶での執事服姿とかが印象的ですが、個人的には、最後のウィンタードリームトロフィーにて、三冠ウマ娘には負けたくないと密かに闘志を見せるシーンが好きですね。その前の伸びをする横顔が地味に好きだったり。

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  ウマ娘における元馬の最年長というか、一人だけ世代が70年代(次のルドルフとも一回り近く違う)のためか、事前のモチーフ予想で正解が出なかったウマ娘マルゼンスキー

 アニメでは元馬がスぺちゃんの母父ということもあり、彼女との絡みが結構多かったですね。反面リギル内での立ち位置はちょっとよく分からないというか、生徒会でもないし、雲の上的な存在っぽい。マルゼンスキーの再来と言われたグラスワンダーを結構気にかけている描写があって、サイドストーリーでは、そこがまたぐっと掘り下げられています。トレーナーのおはなさんの横にいることが多いので、やはりチーム一番の古株ということなのでしょうか。面倒見の良さそうなところは伝わってきます。13話のウィンタードリームトロフィーでは、サイレンススズカを追走する迫力ある走りが印象的。

 うまよんなどの漫画では、その世代の古さがセンスの古さとしてネタにされている場合が多いですね。そういう意味ではギャグ的に使いやすいキャラになっています。二次創作もそういうネタが多い。ガビーン

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 メジロマックイーンはとりあえず勝負服がカッコかわいい! 個人的には走ってるとこもっと見たかったキャラクターナンバー1な勝負服でしたね(描くのは辛いとは思いますが……)。

 当初はいかにもなお嬢様キャラとして登場しますが、ゴールドシップの影響を受けたのか、トレーナーにプロレス技をかけたり、スイーツに目の色を変えたりと地が出てきてゴルシとのコンビも絶好調といった感じでしたね。彼女と絡むのは基本、ゴールドシップなのですが、元馬の関係上、トウカイテイオーが事あるごとにライバル視したような発言で合宿とかでも彼女の先に行こうとしていました。OPのスピカメンバーが勝負服で走るシーンは元馬の代表的なレースで、それぞれ特定されていましたが、彼女のシーンだけはなかなか特定できず、はっきりとした結論は出ていません。OP映像での雨天というのもマックイーンの場合多いらしく、特に決め手になっていないという。あと、その時の謎なカメラの回転は、コンテによって腕にハンディカメラをつけているイメージと判明。しかし、それでもなんでそんなことをしているのかは依然謎ですが。

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 セイウンスカイスペシャルウィークの同級生にして、序盤のライバル的存在。終始のほほんとした態度で周囲を煙に巻いていたりしますが、実のところ、人一倍負けたくないという思いが強かったり。日本ダービーでスぺちゃんに追い抜かれるところ、泣きながらの「いやーだー」はそういう彼女のあまり出さない一面ですね。BDのウマ箱についてくるウマ本、第一巻のそれには彼女が主人公の話が載っていて、より詳しく彼女の負けられない、負けたくない理由や気持ちが語られています。ていうか、彼女を主役にしたコミック、『BLUE SKY』はまだなんですかサイゲームスさん。

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 その勝負服でどうやって走らせるのか、というキャラクターの筆頭がこのユキノビジンですね。どうすんだこれ、ターフを走らせる気あるのか、どこを走るつもりなんだ……トレーナーたちの疑問は尽きない。

 アニメではOVAのBNWの誓いで初登場を果たしました。感謝祭で岩手の名産品を売る姿が見られ、高知名産を売り出すハルウララとバトっていましたね。故郷に帰ると訛るスぺちゃんとは違い、始終岩手の方言でしゃべる彼女。うまよんでは、シティガールにあこがれていて、洗練されたゴールドシチーをその目標としていたりして慕っています。

 

 その二に続く。

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