蒼ざめた犬

齧ったフィクション(物語)の記録。……恐らくは。

 何のために、このブログでだらだら長い文章を書いているのか。その感想をもって人に作品へ手を伸ばしてもらうため? 残念ながら私にそんな力はない。

 そういうのは芸能人がアメトークとかで言及したり、SNSで著名なアカウントが触れるので十分だろう。それは誰がやるかが重要で、そのキャラクターに人は大きく影響されるのは、ある意味当り前のことだ。彼らがサイコー、というそれに張り合おうなんて思っちゃいない。

 じゃなんでこんなメンドクサイ、ただでさえ読みにくくて、へたくそなかんそー文を書いてるかって、そりゃまあほとんど自分のためだ。その時の印象を忘れないように、そしてその時の自分の中に想起された何ものかを言葉にしておきたいわけだ。その言葉を探すために長々と自分の中にもぐって、言葉にならないことばたちを拾ってくっつけて無様なオブジェを作っている。まあ、ただ読み捨てたり観て終りっていうのがちょっと虚しいからというのもある。

 自分の言葉を探す、正直それがこんなにも難しいとは思わなかった。ほとんどが人の猿真似だ。適当なテンプレをそれっぽく加工するのが関の山。でも、一瞬だけでもいいから、その時感じた自分の感情をカタチにしたい。それはほとんどが敗北の連続で、なんでこんなことやってんのか分かんなくなる時もある。というか、分かんないので、こういう泣き言みたいなことを書いているわけだ。ていうか、実は『ザンヤルマ』の記事が気負った割にはあんなものにしかならなくて、ぶっちゃけ気が滅入ったというのが大きい。

 まあ、それはどうでもいいことだ。チリみたいなもんだし、いちいち自分の言葉が綴れなかったとしても、好きなものを語るネットのチリの一つで十分だ。そういう色んなチリも積もればな一つのチリ。そういうものになれるから、ネットは素晴らしいのかもしれない。