蒼ざめた犬

齧ったフィクション(物語)の記録。……恐らくは。

 映画とか本とか創作物について何かにつけて分かんないからダメとかいう感覚、本当によく分から無いんですよね。みんな頭いいのかな。他人の考えた妄想ってそう簡単にわかるもんなのか、という感じになってきて、最近は分からなくても別にいいというか。そのうち分かるかもしれないし、分からないかもしれない。それでいいじゃないですか。何故そうすぐ答えを知りたがるのか。やはりそういう風に教化されてるんでしょうかね。まあ、分かんないとバカ扱いされちゃうし、「分からないといけない」という世界で生きているんだけどさ。

 でも、だからこそ、分かんなくてもいい世界、というのを自分の中に確保しときたい、そんな風に思ったりする。まあ、いいか、みたいな感覚。そうやって保留して時々何だったんだろうなあ……と思い返しているうちに生活の中でふとわかる瞬間がくる……かもしんないし、来ないかもしんない。それでいいんじゃないですかね。それが他人の物語とともに生きることなんじゃないか、そんなことを最近ぼんやり思うのでした。